2021.11.17

お釈迦様の頭 とろりと甘いフルーツ − 釈迦頭

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釈迦頭(シャカトウ)ー台湾でよく見かけるフルーツ、釈迦頭、外側はゴツゴツとした緑色の鱗のような皮、中の実は綺麗な乳白色でとろりと甘く、サイズは両手で円を作ったくらいでしょうか。

Photo credit: 花落 on Visualhunt

お釈迦様の頭のようにも見えることから中国語で釋迦(スージャー)、或いは見た目がライチに似ていることから番荔枝(バイレイシ)。それから英語ではSugar Appleと呼ばれています。

最盛期は8月から3月頃。大体9月の中秋節前頃から市場などで見かけるようになります。栽培には温暖で乾燥した気候、水捌けの良い土壌が適していて、台湾では台東、中でも太麻里(タイマーリー)はとても有名な産地です。
最盛期に差し掛かると台東中心から太麻里は向かう台九号線沿いではあちこちで籠に入って売られている釈迦頭を見かけます。

Photo credit: crazydean on VisualHunt

選び方
ポイントはゴツゴツした鱗状の形や大きさが均一なもの。持ってみて重量感があるもの。
緑色はまだ熟しておらず黄色味帯びてきた頃が食べ頃、それから皮が黒ずんでいないものがおすすめ。

保管の仕方
低温度に敏感なフルーツなので、外皮がまだ硬く熟していない場合は冷蔵庫に入れずに常温で保管してください。
夏季であれば1〜3日、冬季であれば3〜5日程度で食べ頃になります。
早く食べたい場合は新聞紙に包んで保管すると早めに熟すようです。
熟した後は冷蔵庫に入れて保管しても大丈夫。

Photo credit: Hung Jui-Cheng on VisualHunt.com

食べ方
軽く押してみて柔らかく甘い香りがしてきたら食べ頃。
ナイフを入れて切ってもいいし、手で手で割ってアイスクリームを食べるように一口ずつスプーンで実をすくって食べます。
種はスイカを食べるときのように吐き出してくださいね。

Photo credit: abon on Visualhunt.com

釈迦頭とチェリモアを掛け合わせてできたアテモヤ、中国語名:鳳梨釋迦(パイナップル釈迦頭)もあります。釈迦頭より少し大きくて長細く鱗状ではなくトゲトゲ状なのが特徴です。こちらは釈迦頭と比べると少し酸味があります。

また、観光地などでよく見かけるアイスキャンディー屋では釈迦頭味を見かけることもあって、種まで入っていて本物の釈迦頭を食べているくらい美味しいので、見かけたらぜひ食べてみて欲しい。

Photo credit: 澎湖小雲雀 on VisualHunt

釈迦頭にはたんぱく質、炭水化物、豊富なビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれていていますが、カロリーも高めなので食べ過ぎに気をつけてください。

それから、発音が縁起の良い言葉、「事事皆佳」(全ての事ががよくなりますように:釋釋迦迦 スースージャージャー)と似ているため贈り物にも適しています。

日本ではあまり見かけることがないこのフルーツ、一度食べると虜になってしまうかもしれません。

Cover Photo Credit: beautifulcataya on Visualhunt.com

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