2023.12.25
四輪以上車輛專用の道路:台湾の高速道路について
台湾の道路は「国道」、「省道」、「県道」、「市乡区道」及び「专用道路」に分けられます。台湾の桃園空港 MRT が開通する前は、桃園国際空港に到着する乗客は、台北や他の都市に行く場合でも、まず「国道」に分類され、「高速公路」と呼ばれる高速道路を利用していました。 今回はそれについていくつかお話しましょう。
- 台湾の国道はすべて信号のない有料道路です。 この点は日本とは大きく異なり、日本をドライブ旅行する台湾人の多くは、日本の一般道で見ることのできる「国道」に慣れていません。
- 台湾の国道は、日本の「高速道路」に似ていますが、550CC以上の二輪車が通行できる「国道3号甲線」を除き、他の路線は4輪以上の自動車のみ通行可能です。
- 台湾の各レベルの道路識別標識は形状が異なります。国道標識は梅の花の形をしています。
- 国道に割り当てられる数字は奇数と偶数で分けられます。まず縦方向に敷かれた国道は奇数となり、現在は1号、3号、5号の3本があります。横方向の国道は2号から10までの偶数です。桃園空港のある高速道路は「国道2号線」で、「国道1号線」と「国道3号線」と接続しています。
- 国道5号線の「雪山トンネル」は全長12.9キロメートル。このトンネルはアジアで9番目、世界で15番目に長い道路トンネルです。最高時速90キロメートルで走行した場合、トンネルに入ってから出るまでに約20分かかります。
- 国道1号線、3号線、5号線は有料道路です。以前は、手動で料金を徴収し、現金や回数券を受け入れていた料金所がありました。2014年1月にほとんどの料金所が撤去され、ETC電子料金収受装置に置き換えられました。車両のフロントガラス、ヘッドライト上に、またはナンバープレートの上にはeTagが取り付けられています。インターチェンジ出入り口付近にETCセンサードアが設置されています。
- 高速公路沿いには非常電話が設置されており、一般道区間は1kmごと、トンネル内は175mごと、高架区間は500mごとに設置されています。電話の受話器を取ったら、ダイヤルなしで直接交通管制センターに通報できます。
- 「国道3号高屏渓斜張橋」、落成時点では台湾初となる複合式斜張橋であり、また「非対称型かつ単主塔」としてはアジア最長でした。斜張橋支間長もドイツ・デュッセルドルフにあるライン川のフレーエ橋に次いで世界第2位です。
- 台湾のサービスエリアは一般的に「休息站」と呼んでいます。その中でも台中の「清水休息站」は、日本の「新東名高速道路 清水PA」と姉妹SAです。日本の美味しいものやお土産がたくさんあります。広い敷地と充実した設備だけでなく、夕日や夜景も楽しめます。 観光地として多くの人が訪れます。
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次回台湾を訪れて「高速公路」を利用するときは、もう少し注目してみると、もっと面白い発見があるかもしれません。