2022.08.09

高雄で感じる昭和 − 小提咖啡

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高雄のレトロなエリア、鹽埕区。
このエリアはその名前の通り、かつて塩田が開かれていました。
そして1908年に高雄港の建設が完了すると、塩田は埋め立てられました。
日本統治時代には高雄市庁舎が移転し(旧高雄市庁舎、現高雄歴史博物館)、工業や商業が盛んになり、台湾の銀座と呼ばれるほどに発展しましたが、その後、商業の中心が他のエリアに移ったことで、人口が減ってしまいました。

そんな鹽埕區の小さな小道に入ると、老闆娘(おかみさん)が1人で切り盛りされている、オープンから約40年ほどの小さな喫茶店が見つかります。

「小堤咖啡」
入店するとすぐに台湾語で何を注文するか聞かれます。
老闆娘は少し日本語ができるようで、日本人だと伝えると日本語で話してくれます。

カウンターに置かれたサイフォン、シックなテーブルや椅子にソファはブラウンに統一され、どれも長い間のここでの出来事やおしゃべりを知っているかのようです。

こちらにはメニューはありません。
コーヒーのホットかコールド、普通か濃いかを聞かれます。
コーヒーだけ飲むと胃を痛めてしまうからとのことで、朝食はハムエッグとトーストが付きます。

トーストはバター、いちごジャム、ピーナッツバターから選ぶことができ、どれがお勧めですかと聞くと、あなたが好きなものを選びなさいということでピーナツバターを選択。

サイフォンで淹れた美味しいコーヒーと醤油のかかったハムエッグは古早味(昔ながらの味)で懐かしく昭和時代にタイムスリップしたような気分になります。

老闆娘はコーヒーが苦くないか気にしてくれて、苦いようならミルクを追加してくれます。 それから、コーヒーが苦手な方には紅茶か杏仁茶を選ぶこともできます。

お店の向かいには音楽教室があり、子供がピアノレッスンを受けているのが聞こえてきます。
その音色がお店のBGMになっているように感じ、かつ、このお店の雰囲気にもよく似合っています。

常連客やこの喫茶店を探して来るお客さんが次々にやって来ますが、老闆娘は順番に対応されるので状況によっては少し待つこともあるかも知れません。
時間に余裕がある時にゆっくりしたい時に来店することをお勧めします。

次回は時間をずらして来て、できれば老闆娘と少しおしゃべりしたいと思います。

小堤咖啡

高雄市鹽埕区鹽埕街40巷10号

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