2021.11.30
8月〜10月が最盛期 − 台東 金針花
台湾で8月〜10月頃に開花するオレンジ色のユリ科の花「金針花」。
海抜1,000mほどの山林、斜面が栽培に適していると言われています。
中国では忘れな草とも言われ、華人にとって母親を象徴する花です。
その昔、子供が遠方へ遠征に行くには長い前に金針花を植え、お母さんはこの花を見て子供を心配しすぎる気持ちを和らげ、その思いを忘れるようにと願いを込めていたと言われています。
台湾で人気の金針花が鑑賞エリアは…
花蓮縣富里鄉六十石山
花蓮玉里高寮平地
台東縣太麻里金針山休閒農業區
日月潭頭金針花海
開花時期になるとどこも観光客で賑わいます。
今回は台東の太麻里を紹介しましょう。
台東にある太麻里郷は台東駅から電車で30分、車ならば40分ほどのところにあり、釈迦頭や洛神花(ローゼル)が有名で、原住民が多く暮らしている地域。
ちなみに台東駅からの道中は広大な太平洋を眺めることができます。
Photo credit: 小工友 on Visualhunt
金針山へは太麻里中心からさらに車で30分ほど上って、雲よりも高いところへ行きます。
山中にはカフェや民宿があるので、時間に余裕があれば、休憩したり泊まるのもおすすめ。
※旅行会社のツアーを申し込む、慣れたドライバーを雇うがお勧めです。
また、山頂は気温が下がるため上着を持っていくことをお勧めします。
山頂に着くと絨毯のように広がる美しい金針花を楽しむことができ、雲がかかった景色と一面オレンジの花はここた台湾であることを忘れてしまいそうです。
金針花は鑑賞するだけでなく食べることもでき、心を落ち着かせ、精神を安定させる効果があるり、悩み事があるならスープにして丸ごといただくといいと言われています。
台湾の市場では乾燥させた金針花を見かけることがあるので、市場散策で探してみるのもいいかも。
金針花を鑑賞しに行ったら、現地で炸金針花(新鮮な金針花を油であげたもの)も食べてください。ほっぺたが落ちるほど美味しい。
※食用で使用するのは花が開く前のつぼみのみ。食べる際は必ず火を入れる必要があるので、勝手に詰んで食べてはいけません。
Photo credit: jack.chih on Visualhunt.com
鑑賞しても食べても嬉しい金針花、開花時期を合わせて渡台計画するのもいいかもしれません。