2020.11.04

ㄅㄆㄇㄈ ボポモフォ

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台湾の注音符号、ボポモフォをご存知ですか?

注音符号とは日本で言うひらがなのようなもので、台湾で使われている中国語の発音記号で母音16文字、子音21文字で構成されています。
最初のㄅㄆㄇㄈの読み方を取ってボポモフォと呼ばれており、台湾では文字の入力時に多く使用されています。

清朝末期頃(当時の中国)から政府により漢字の発音を示す方法を検討開発されていてました。
そして注音符号は北洋政府の時期に正式に法案され、国学大師と言われた章太炎によって発明されました。

当時、中国でジャーナリストとして活動していた章太炎は保守派からの弾圧を恐れ、1906年、台湾に渡った後、日本へと避難しました。その時に「民報」と言う新聞の編集を担当し、漢字から成り立ったひらがなと中国語の形にインスピレーションを受けて記音字母を作りました。
1908年6月に出版された「民報」で36個の(聲母),22個の(韻母)が発表され,これが今日の注音符号の大元となりました。

1912年、当時の北京で行われた教育会議で採用案が通り、讀音統一會が成立しました。
1913年の会議にて、いくつかの改良点が審議され合計37個となりました。
そして1918年に北洋政府が「国音字音」を公布し、1930年に最終的に名称が「注音符号」と変更されました。

台湾では、幼稚園に入る頃から、注音符号を学び始めます。
まだ鉛筆を握って勉強するの難しいので、絵本やおもちゃ、ゲームを使います。
そして小学生から中国語の文字を学び始めます。

例えば台北は拼音ではtaibeiと入力しますが、注音ではㄊㄞˊㄅㄟˇと入力します。
拼音と違い音声まで入力する必要があります。

1958年にアルファベットを使用した拼音が採用された以降、注音符号は台湾のみでの使用となりました。
最近では、洋服や小物のデザインとして使われることも多く、台湾を表すシンボルとなっています。

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