2021.07.08
台湾南部のおいしいトマトの食べ方 − 番茄切盤
台湾でも地域により食文化が異なり、台湾南部の食べ物は甘いものが多いと言われています。
これにはいくつか由来があるようですが、例えば17世期初め頃、オランダ人が台南にやってきて、雨が多く暑い気候がサトウキビに適していると発見しました。そして、現地の人々に栽培方法と牛を使ってサトウキビを絞ることを教えました。
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その後、台湾南部では次々と精製工場が作られ、瞬く間に砂糖産業は貿易や税収のための一大産業と発展していきます。
Photo credit: eshensh on Visualhunt
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また当時、砂糖はお金持ちだけが食べることができるものとみなされており、料理にたくさん砂糖を入れて、その甘さを高級料理として味わっていたからなどと言われています。
同じチェーン店のドリンクスタンドでも台南の半糖(砂糖50%)は台北の正常甜(砂糖100%)とジョークをいう人もいます。それだけ地域により「味」に違いがあるということです。
南部、特に台南や高雄で見かける甘い一品を紹介します。
番茄切盤ーくし切りトマトと甘い生姜醤油
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北部ではあまり見かけないので南部に行った際は必食です。
トマトを甘く食べることに驚くかもしれませんが、気に入ってしまうともう一口、もう一口と手がとまりません。
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かき氷のお店に置いてあることが多いです。
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今すぐに食べたいのならば、自分で作って台湾を思い出しながら食べるのも楽しいかも。
材料:
- トマト(大きめのもの)2個
- すり下ろし生姜 茶さじ1/2
- 甘草粉(リコリス)茶さじ1/4
- 砂糖 茶さじ1.5
- 甘口醤油 50CC
- 水150CC
- デンプン 茶さじ1
- 水 15CC(デンプン用)
作り方:
- 甘口醤油と水を鍋に入れて沸騰させ、沸騰したら弱火にする
- 水で溶いたデンプンを①に加え、軽くとろみをつける
- トマトはくし切りにする
- 冷やしておいた②に甘草粉、砂糖、すり下ろし生姜を加える
※風邪の予防効果も期待するなら生姜はたくさん入れても大丈夫
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南部のおいしいトマトの食べ方、ぜひ挑戦してみませんか?
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